- Active Directory サポート: Samba 3.0 では、Active Directory のレルム (Realm) にメンバサーバとして参加し、LDAP/Kerberos を用いてユーザを認証することが可能となりました。
- Unicode サポート: Samba はネットワーク上の文字コードとして Unicodeを用いるようになりました。Samba 内部についても、マルチバイト文字やUnicode の文字セットを使用する上でより良い構造を実現しています。
- 新しい認証システム: 従来の認証システムはほとんど完全に書き直されました。内部的に多くの変更が行われ、新しい認証システムは、柔軟な設定が可能になっています。
- 新しいファイル名の短縮 (mangling) システム
- 新しく net コマンドが追加されました。これは Windows の net コマンドと類似しています。今後は、現在多く存在しているユーティリティコマンド(smbpasswd など) を net コマンドのサブコマンドにするのを予定しています。
- Samba はネットワーク上で NT 形式の status32 コードを用いるようになりました。これによりエラー処理機能が非常に向上しました。
- プリンタの属性の Active Directory への公開を含めて、Windows 2000/XP/2003 の印刷システムのサポートが改善されました。
- バックエンドのパスワードデータベースと文字コードセットのローダブルモジュールが新規にサポートされました。
- パフォーマンス向上の為、新規に標準でwinbinddのdual deamonモードがサポートされました。
- ユーザ、グループ、ドメイン SID を保持したままでの Windows NT 4.0 ドメインから Samba のドメインへの移行がサポートされました。
- Windows NT 4.0 ドメインコントローラとの信頼関係の締結がサポートされました。
- SID と uid/gid のマッピングの格納に LDAP ディレクトリを用いることによる分散 Winbind アーキテクチャが初めてサポートされました。
- Samba のドキュメント構成が刷新されました。
- Windows 2003 のデフォルトのセキュリティ設定に対応するため、クライアントおよびサーバにおいて SMB 署名機能が完全にサポートされました。
- Andreas Gruenbacher 氏提供のコードをベースとして、ACL マッピング機能が改良されました。
- ソースコードは、以下からダウンロードすることが可能です
http://download.samba.org/samba/ftp/ - 非圧縮状態の tar ファイルおよびパッチファイルは GnuPG で署名されています。Samba の公開鍵は以下から取得できます:
http://download.samba.org/samba/ftp/samba-pubkey.asc - バイナリパッケージは以下から取得できます
http://download.samba.org/samba/ftp/Binary_Packages/ - Samba 3.0.0rc4 以降の更新の CVS ログをまとめたものが、ChangeLog-3.0.0rc4-3.0.0 という名称でダウンロードディレクトリ内におかれています。リリースノートは以下から取得できます。
http://www.samba.org/samba/whatsnew/samba-3.0.0.html - このリリースで確認されたバグについては、以下に登録してください。
https://bugzilla.samba.org/
従来通り、すべてのバグは、我々に責任があります。
--Enjoy The Samba Team