Name

tdbtool — TDB ファイルの内容を操作する

Synopsis

tdbtool

tdbtool TDBFILE [ コマンド ...]

説明

このツールは samba(1) システムの一部として提供されている。

tdbtool は TDB (Trivial DataBase) ファイルの内容を表示したり変更したりするツール である。後述のコマンドを会話的に投入したり、コマンドラインで指定したり することができる。

コマンド

create TDBFILE

TDBFILE という名前の新しいデータベースを生成する。

open TDBFILE

TDBFILE という名前を持つ既存のデータベースを開く。

erase

現在のデータベースを消去する。

dump

現在のデータベースを文字列としてダンプする。

cdump

現在のデータベースを接続レコードとしてダンプする。

keys

現在のデータベースのキーを文字列としてダンプする。

hexkeys

現在のデータベースのキーを 16 進数の値としてダンプする。

info

現在のデータベースに関する概要を表示する。

insert KEY DATA

現在のデータベースにレコードを挿入する。

move KEY TDBFILE

現在のデータベースにあるレコードを TDBFILE に移動する。

store KEY DATA

現在のデータベースにレコードを格納(置換)する。

show KEY

キーによりレコードを表示する。

delete KEY

キーによりレコードを削除する。

list

現在のデータベースのハッシュテーブルと空き領域リストを表示する。

free

現在のデータベースの概要と空き領域リストを表示する。

! COMMAND

指定されたシステムコマンドを実行する。

first

現在のデータベースで先頭レコードを表示する。

next

現在のデータベースで次のレコードを表示する。

check

現在のデータベースの整合性を検査する。

quit

tdbtool を終了する。

警告

Samba の TDB ファイルの内容は Samba の実装に依存しており、 tdbtool で変更してはならない。

バージョン

このマニュアルは Sambaバージョン 3.0.25(訳注:3.3?) 用である。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアおよび関連するユーティリティーは、 Andrew Tridgell によって書かれた。現在は Samba は Samba Team によって Linux カーネルの開発と同様に、オープンソースプロジェクトとして 開発されている。

日本語訳

このマニュアルページは Samba 3.3.6 - 3.5.20 対応のものである。

このドキュメントの Samba 3.2.4 - 3.5.20 対応の翻訳は

  • 堀田 倫英(hotta@net-newbie.com)

  • 太田俊哉(ribbon@samba.gr.jp)

によって行なわれた。