Name

vfs_catia — Catiaファイルシステムで無効な文字を変換する

Synopsis

vfs objects = catia

説明

このVFSモジュールは samba(7)システムの一部である.

Catia CADパッケージはCIFSファイルシステムで使用できない文字を使用して ファイルを作成する。 vfs_catia VFS モジュールはCIFSクライアントが共有可能になるように 文字マッピングを行う。

このモジュールはスタック可能である。

Sambaバージョン 3.4.x まで、固定的な文字が使われていた。不正なWindowsの 文字 \ / : * ? " < > | と空白文字はハードコードされた方法でマップされて いた。

Up to samba version 3.4.x a fixed character mapping was used. The invalid windows characters \ / : * ? " < > | and the blank character were mapped in a hardcoded way.

Samba 3.5.0 からは、より柔軟なマップ方法が導入された。 新しいパラメータ "catia:mappings" は、unix hex char 0x.. : windows hex char 0x.. と言う、文字ごとにマッピングを指定するという記述方法を使う。 複数の文字マッピングはカンマで分離する。

Starting with samba-3.5.0 a more flexible mapping was introduced. The new parameter "catia:mappings" now specifies the mapping on a char by char basis using the notation: unix hex char 0x.. : windows hex char 0x.. Multiple character mappings are separated by a comma.

EXAMPLES

Sambaバージョン 3.4.xまで

[CAD]共有のファイル名をマップする:

        [CAD]
	path = /data/cad
	vfs objects = catia

Samba バージョン 3.5.0 とそれ以降:

CAD]共有のファイル名をマップする:

        [CAD]
	path = /data/cad
	vfs objects = catia
	catia:mappings = 0x22:0xa8

To get the full formerly fixed mappings:

        [CAD]
	path = /data/cad
	vfs objects = catia
	catia:mappings = 0x22:0xa8,0x2a:0xa4,0x2f:0xf8,0x3a:0xf7,0x3c:0xab,0x3e:0xbb,0x3f:0xbf,0x5c:0xff,0x7c:0xa6,0x20:0xb1

変換されるUnixファイル名(パスの区切り "/" はここでは使われていない事に注意):

a\a:a*a?a"a<a>a|a a

結果としてのWindowsファイル名:

aÿa÷a¤a¿a¨a«a»a¦a±a

固有で存在するファイル名のために、文字マッピングは 両方向で動かなければならないことに注意 (unix -> Windows と Windows -> unix)!

動かない例:

        [CAD]
	path = /data/cad
	vfs objects = catia
	catia:mappings = 0x3a:0x5f

ここで、コロン ":" は、下線 "_" にマップされる

unix のファイル名 "a:should_work" を考えると、これは、 "a_should_work" という Windows 用のファイル名に問題なく変換される。

しかし、Windowsの、"a_should_work" というファイル名をunix向けに、逆方向 マッピングしようとすると、結果が、"a:should:work" となってしまい、たとえば "file not found" が返ってくることになる。

バージョン

このマニュアルはSambaシステムバージョン4.0.3 まですべてに対応している。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linuxカーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

新しいバージョンは、Guenter Kukkukk kukks@samba.org によって書かれた。

日本語訳

このマニュアルページは、Samba 3.6.13 - 3.6.25 に対応する。

このドキュメントの翻訳は

  • 平田祥司 (shouji@microft.co.jp)

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.gr.jp)

によって行なわれた。