Name

vfs_crossrename — ファイルシステムをまたがるファイルの改名をサーバーサイドで行う

Synopsis

vfs objects = crossrename

説明

このVFSモジュールは samba(7)システムの一部である。

vfs_crossrename VFS モジュールは、 ソースとターゲットが物理的に別のデバイスにあったとしても、改名操作を 行えるようにする。エクスプローラーでの"移動"は、通常、単一の共有か デバイス内においては、改名操作である。通常そのような改名操作は NT_STATUS_NOT_SAME_DEVICEを返し、クライアントは手動でのコピーと 削除操作を行うことにより移動を行わなければならない。もしもコピーに よる改名が、サーバーによって行われた場合、これは、より効率的である。 vfs_crossrenameは、サーバーサイド、デバイス間で改名操作を行うことを 試みる。

しかし、現在の所、解決できない制限事項がある:

このモジュールはスタック可能である。

オプション

crossrename:sizelimit = BYTES

サーバーサイド、デバイス間の改名は、タイムアウトを防ぐ ために、MiB単位での定義された大きさ以下のファイルサイズの ファイルについてのみ行われる。既定値のサイズ制限値は 20(MiB)である。

設定例

50MBを超す、すべてのファイルに対し、共有内の、サーバーサイド、 デバイス間の改名を指定する例:

        [testshare]
	path = /data/mounts
	vfs objects = crossrename
	crossrename:sizelimit = 50

バージョン

このマニュアルページはSamba 3.6.0 のために修正された。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linuxカーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

日本語訳

このマニュアルページは、Samba 3.6.19 - 3.6.25 に対応する。

このドキュメントの翻訳は

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.gr.jp)

によって行なわれた。