Name

vfs_acl_xattr — 拡張属性 (EA) に NTFS のアクセス許可を保存する

Synopsis

vfs objects = acl_xattr

説明

このVFSモジュールは samba(7)システムの一部である。

vfs_acl_xattr VFSモジュールは、 拡張属性 (EA) に NTFS のアクセス許可 (ACL) を格納する。 これにより、 Samba サーバーで NTFS のアクセス許可を 完全に実装することが可能となる。

アクセス許可は、ファイルやディレクトリの security.NTACL 拡張属性に格納される。 この属性は、 getfattr -d filename で 表示 できない。 現在の値を表示するためには、EA 名を指定する必要がある (たとえば、 getfattr -n security.NTACL filename ) 。

このモジュールはスタック可能である。

オプション

acl_tdb:ignore system acls = [yes|no]

このパラメーターが yes に設定された場合、 このモジュールは、可能な範囲で実施しているシステムの ACL とのマッピング 処理を無効化する。デフォルトの no の場合、 Samba はシステムの ACL と NTFS のアクセス許可の 両方に対して設定を行い、またアクセス可否の確認を実施する。 ローカルまたは NFS 経由でのファイルアクセスのために、システムの ACL も 設定しておく必要がある場合は、この設定が望ましいであろう。 Samba 経由以外でファイルアクセスを行わない場合は、このパラメーターを yes にすることで、 NTFS のアクセス許可との互換性を高めることができる。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linux カーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

日本語訳

このドキュメントは、Samba 3.6.3 - 4.1.14 に対応する。

このドキュメントの翻訳は

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.gr.jp)

  • たかはしもとのぶ (monyo@samba.gr.jp)

によって行なわれた。