名前

vfs_ceph_snapshots — シャドウコピーとして、CephFS スナップショットを公開する

書式

vfs objects = ceph_snapshots

説明

この VFS モジュールは samba(8) システムの一部である。

vfs_ceph_snapshots VFS モジュールは Samba が 使うために、CephFS スナップショットを公開する。有効にした場合、 Windows のエクスプローラの以前のバージョンのような SMB クライアント はスナップショットを列挙することができるようになり、 "timewarp" トークン 経由でアクセス出来る。

このモジュールはvfs_cephと同時に使えるが、 vfs_ceph_snapshotsvfs objects パラメータリストの最初に書かなければならない。

ceph.snap.btime 仮想拡張属性に対する CephFS サポートは、 このモジュールを適切に動作させるために要求される。このサポートは https://tracker.ceph.com/issues/38838 を契機として追加された。

設定

vfs_cephを一番前に置いた場合、 path は Ceph ファイルシステム内の絶対パスを参照するので ローカルにマウントされるべきではない:

		[share]
		vfs objects = ceph_snapshots ceph
		path = /non-mounted/cephfs/path
		kernel share modes = no
	

vfs_ceph_snapshots は、vfs_cephなしで、 kernel Ceph FSでマウントされた共有パスに使う事もできる。 その場合、Samba の既定の VFS バックエンド vfs_default が使われる:

		[share]
		vfs objects = ceph_snapshots
		path = /mnt/cephfs/
	

オプション

ceph:snapdir = subdirectory

CephFS スナップショットサブディレクトリ名を指定する。 このパラメータは、ceph.conf のclient snapdir または snapdirname マウントオプションの 設定が ".snap" の既定値に一致するものから変更された 場合に、".snap" の既定値のみを変更する。

Default: ceph:snapdir = .snap

Example: ceph:snapdir = .snapshots

バージョン

このマニュアルページは、Samba バージョン 4.11.2 用である。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、 Andrew Tridgell によって作られた。 Samba は現在 Linux カーネルが 開発されているような方法での オープンソースプロジェクトである Samba Team によって開発されている。

日本語訳

このドキュメントは、Samba 4.11.0 - 4.11.0 に対応する。

このドキュメントの翻訳は

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.gr.jp)

によって行なわれた。