名前

vfs_preopen — 番号付けられたファイルを読むアプリケーションのために読み込み遅延を隠す

書式

vfs objects = preopen

説明

このVFSモジュールは、 samba(7)システムの一部である。

このモジュールは、とても厳しいレイテンシ要求下で番号付け られた複数のファイルを読むアプリケーションを支援する。これが 発生する1つの領域は、フレーム毎に1つのファイルを読むビデオ ストリーミングアプリケーションである。

このモジュールを使う場合、ファイルをオープンし、一定のバイト 数のデータを読みシステムキャッシュに入れるヘルパプロセスが複数 起動され、そのため、その後、実際のアプリケーションからの要求が 来ても、ディスクアクセスが不要になる。

このモジュールはスタック可能である。

オプション

preopen:names = /pattern/

preopen:names はプレオープンヘルパがその仕事を行うための トリガとなるファイル名パターンを指定する。ファイルは番号の 昇順であることを仮定している。そのため、もしも、読みたい ファイルの名前が、FRAME00000.frm FRAME00001.frm と番号 づけられているならば、これらをリストするために、 preopen:names=/FRAME*.frm/ と記述する。

preopen:num_bytes = BYTES

ヘルパが呼び出すバイトを指定する。既定値は1である。

preopen:helpers = NUM-PROCS

フォークされるヘルパプロセス数を指定する。既定値は1である。

preopen:queuelen = NUM-FILES

事前にオープンしておくファイル数を指定する。既定値は、次の ファイルから連続して10ファイルである。

バージョン

このマニュアルページは Samba バージョン 4.11.2 用である。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linuxカーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

The PREOPEN VFSモジュールは、 Volker LendeckeとIBMの開発者にによって作成され、寄贈された。

日本語訳

このドキュメントは、Samba 3.6.0 - 4.11.1 に対応する。

このドキュメントの翻訳は

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.grjp)

によって行なわれた。