名前

vfs_aio_pthread — pthread pool を使って 非同期のオープン処理を実装する

書式

vfs objects = aio_pthread

説明

この VFS モジュールは samba(7)システムの一部である。

aio_pthread VFS モジュールは、 pthread API が 有効なプラットフォーム上で、aio_pthread:aio open = yes を指定したときに、(新しいファイルの)非同期オープンを有効にし、 openat() syscall と、(最新の Linux カーネルにおいて)スレッド毎の資格情報 をサポートする。

このモジュールは、aio max threadsオプション を使うグローバルスレッドプールを使用する。

このモジュールは、 Samba VFS open インターフェイスが スレッドセーフでないため、モジュールスタックの最後に配置すること。 このモジュールは、 openat() システムコールを直接呼び出し、 Samba VFS の open インターフェイスは使用しない。

使用例

簡単な使い方:

        [cooldata]
	path = /data/ice
	vfs objects = aio_pthread
	aio_pthread:aio open = yes

オプション

aio_pthread:aio open = BOOL

新しいファイルの作成時に非同期オープンを試みる。

デフォルト値は 'no' である。

バージョン

このマニュアルページは Samba バージョン 4.13.2 用である。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linuxカーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

日本語訳

このドキュメントは、Samba 4.9.0 - 4.13.2 に対応する。

このドキュメントの翻訳は

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.gr.jp)

  • たかはしもとのぶ (monyo@samba.gr.jp)

によって行なわれた。