名前

vfs_readahead — カーネルバッファーキャッシュをプリロードする

書式

vfs objects = readahead

説明

このVFSモジュールは samba(7)システムの一部である。

このvfs_readahead VFS モジュールは 与えられたオフセット(既定値は16進で0x80000)の倍数としてread要求を検出する。 そしてreadaheadシステムコール(Linuxの場合)か、posix_fadviseシステムコールを用いて カーネルに通知し、このデータをプリフェッチして、バッファーキャッシュに入れる。

このモジュールはWindows Vista クライアントがエクスプローラーでデータを読み込む際に 有用である。エクスプローラーは0x80000の倍数ごとに非同期ファイル読み込み要求をおこなう ため、このオプションが有用になる。

オフセットの倍数はreadahead:offsetオプションで指定する。既定値は 0x80000である。

vfs_readaheadで行われるディスクリード処理のサイズは readahead:length オプションで指定する。 このパラメーターの既定値はreadahead:offsetと同一の値になる。明示的にに値が指定 されていなければ、readahead:offsetと同じ値が使用される。

このモジュールはスタック可能である。

オプション

以下のサフィックスがBYTES指定に使用できる

  • K - KByteで指定する

  • M - MByteで指定する

  • G - GByteで指定する

readahead:offset = BYTES

オフセット量で、カーネルバッファーキャッシュに要求する元になる数値

readahead:length = BYTES

各々のreadaheadコールでカーネルバッファーキャッシュに読み込むバイト数を指定する

設定例

	[hypothetical]
	vfs objects = readahead

バージョン

このマニュアルページは Samba バージョン 4.13.2 用である。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linuxカーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

日本語訳

このドキュメントは、Samba 3.6.0 - 4.13.2 に対応する。

このドキュメントの翻訳は

  • 平田祥司 (shouji@microft.co.jp)

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.grjp)

によって行なわれた。