名前

vfs_commit — 書き込み済データを特定の間隔でフラッシュする

書式

vfs objects = commit

説明

このVFSモジュールは、 samba(7)システムの一部である。

vfs_commit VFS モジュールは、ファイルに書き込み済の データ容量を計測し、指定されたデータ容量に到達する毎に、ディスクと 同期させる。

vfs_commit が有用な状況として、以下の 2 つの状況がある。 一つは、非常に重要なデータがある場合で、 commit:dthresh に小さな値を 指定することで、 予期しない電源断に対して被害を最小にとどめることができる。 もう一つは、書き込み性能の向上で、ファイルのデータを一定間隔で早期に フラッシュすることで、 パフォーマンスを向上することができる。

このモジュールはスタック可能である。

オプション

commit:dthresh = BYTES

指定されたバイト数が書き込まれるたびにファイルを同期する

BYTES には、以下のサフィックスを指定してもよい。

  • K - KByte単位で指定する

  • M - MByte単位で指定する

  • G - GByte単位で指定する

設定例

512KB (524288 バイト) のデータを書き込むたびに、ファイルを同期する

        [precious]
	path = /data/precious
	vfs objects = commit
	commit:dthresh = 512K

警告

システムによっては、 commit による データ同期を行うとパフォーマンスを損なうことがある。

バージョン

このマニュアルは、Samba バージョン 4.14.5 用である。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linuxカーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

日本語訳

このドキュメントは、Samba 3.0.25 - 4.14.5 に対応する。

このドキュメントの翻訳は

  • 平田祥司 (shouji@microft.co.jp)

  • たかはしもとのぶ (monyo@samba.gr.jp)

によって行なわれた。