Name

vfs_shell_snap — スナップショット作成と削除を行うシェルスクリプトの呼び出し

Synopsis

vfs objects = shell_snap

説明

この VFS モジュールは samba(8)システムの一部である。

vfs_shell_snapは、ファイルサーバリモート VSS プロトコル(FSRVP) を使って、リモートのクライアントにより要求される スナップショット作成と削除操作を行うシェルスクリプトを呼び出す。

以下のシェル呼び出しは smb.conf で設定する:

shell_snap:check path command

  • 指定された共有がスナップショット作成/削除要求をサポートするか どうかのチェックを、FSRVPクライアントが要求したときに呼ばれる。

  • share_path引数1つと共にコマンドが 呼ばれる。

  • コマンドはshare_path がスナップショット 可能の時には 0 を返さねばならない。

shell_snap:create command

  • FSRVPクライアントがスナップショット作成要求時に呼ばれる。

  • share_path引数1つと共にコマンドが 呼ばれる。

  • コマンドは、スナップショット作成が成功したときには 0 を 返さねばならない。

  • コマンドは、新しく作成されたスナップショットのパスを標準出力に 出力せねばならない。

shell_snap:delete command

  • スナップショット削除をFSRVPクライアントが要求したときに呼ばれる。

  • base_share_pathsnapshot_share_path引数付きで コマンドは呼ばれる。

  • コマンドは、スナップショットが正常に削除された場合は ステータス 0 を返さねばならない。

すべてのコマンドは、 認証されたFSRVPクライアントユーザとして実行される。

このモジュールはスタック可能である。

設定

		[share]
		vfs objects = shell_snap
		shell_snap:check path command = 
			snap_check_path.sh
		shell_snap:create command = 
			snap_create.sh
		shell_snap:delete command = 
			snap_delete.sh
	

Samba の FSRVP サーバは [global] セクション中で設定されねばならない:

		[global]
		rpc_daemon:fssd = fork
		registry shares = yes
		include = registry
	

バージョン

このマニュアルページは Samba 4.2.0 システム用である。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linuxカーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

日本語訳

このマニュアルページは Samba 4.3.0 - 4.4.13 に対応する。

このドキュメントの Samba 4.3.0 - 4.4.13 対応の翻訳は

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.gr.jp)

によって行なわれた。