vfs_glusterfs — GlusterFSによって提供される機能の利用
vfs objects = glusterfs
この VFS モジュールは samba(8)システムの一部である。
GlusterFS (http://www.gluster.org) は、オープンソースのクラスタファイルシステムであり、ペタバイト まで容量を拡張できる。FUSEベースのネイティブなクライアントを 使うと、GluterFSはPOSIX互換のファイルシステムとして有効となり、 そのため、追加の作業なしで、Sambaから共有できる。
vfs_glusterfs VFS モジュールは、共有を行うとき、
SambaからGlusterファイルシステムにアクセスする、
より優れた代替手法を提供する。これは、Gluster FUSE マウントを
必要とせず、ライブラリlibgfapi経由で
GlusterFS デーモンに直接アクセスするので、コストのかかる
kernel-userspaceコンテキストスイッチを省略でき、
GlusterFSが持つより高度な機能のいくつかを利用出来る。
このモジュールは他のモジュールと一緒に使えるが、
vfs objectsリスト中で一番最後のモジュールに
してはいけない。このリスト上で、glusterfsの右側に追加された
モジュールはほぼ全く効果が無い。
基本的な設定は以下の通り。
[share]
vfs objects = glusterfs
path = /relative/base/path
glusterfs:volume = gv0
kernel share modes = no
vfs_glusterfs はGluster mountを必要としない
ので、共有 path は他の共有と異なった形で
扱われることに注意: 使用時には glusterボリュームからの
相対共有ベースパスとして扱われる。このため、通常は、ctdbがSamba
を管理する時の、ctdbクラスタセットアップ中にあるシステムパスと
同じではないので、ctdb設定ファイル中で、
CTDB_SAMBA_SKIP_SHARE_CHECK=yesを設定する
必要がある。この設定が無いと、ctdbはhealthy という結果を得る
ことができない。
Note that currently kernel share modes have to be disabled in a share running with the glusterfs vfs module for file serving to work properly.
現在、ファイル機能がちゃんと動くように、glusterfs vfs モジュール を使う共有中で、カーネル共有モードを無効にしなければならないこと に注意。
Defines whether and where to store a vfs_glusterfs specific logfile. Client variable substitution is supported (i.e. %M, %m, %I), hence per client log file can be specified.
vfs_glusterfs固有のログファイルをどこに格納するかを定義する。 クライアント変数の置換はサポートされる(たとえば %M,%m,%Iなど) ので、クライアント単位のログファイルを指定出来る。
例: glusterfs:logfile = /var/log/samba/glusterfs-vol2.%M.log
Defines the level of logging, with higher numbers corresponding to more verbosity. 0 - No logs; 9 - Trace log level; 7 being the info log level is preferred. ログレベルの定義を行う。より大きな数値はより詳細であることを意味する。 0 - ログなし; 9 - トレースログレベル ; 7 は info ログレベルで 実行される。
もしもオプションで明示的にログレベルが指定されない場合は glusterfs 既定値のログレベルが使われる(通常 loglevel 7)。
使用する volfile サーバを定義する。既定値はlocalhost である。これは、下記のような要素を、空白文字で分離した リストでも良い。
1. unix+/path/to/socket/file
2. [tcp+]IP|hostname|\[IPv6\][:port]
RFC2732 における、 URL に IPv6 アドレスを使う場合の制限事項と同様に、 IPv6 ホスト名に対する制約があることに注意。
この共有で使うglusterfs volumename を定義する。