名前

vfs_snapper — シャドウコピーとして、snapperによって管理されるスナップショットの公開

書式

vfs objects = snapper

説明

このVFS モジュールは samba(8)システムの一部である。

vfs_snapper VFS モジュールは、Sambaで 使われる、snapperによって管理されるスナップショットを公開する。これは、 リモートのSMBクライアントに、Windows エクスプローラの、 "以前のバージョン" タブ経由で、シャドウコピーにアクセスできる機能を 提供する。

スナップショットはファイルサーバリモートVSSプロトコル (FSRVP)を使う事で、 リモートから作成/削除出来る。スナップショット作成と削除の要求は、DBus 経由で snapper に送られる。

このモジュールはスタック可能である。

設定

ベースとなる共有パスには、適切なsnapper 設定ファイルがなければならない。 スナップショットディレクトリツリーは、適切なユーザがアクセスできるように しなければならない。

		[share]
		vfs objects = snapper
	

リモートからのスナップショット作成と削除のために、Samba の FSRVP サーバは [global] セクション中で設定されねばならない:

	  [global]
	  rpc_daemon:fssd = fork
	  registry shares = yes
	  include = registry
	

パーミッション

Snapperは、 .snapshots サブディレクトリ配下にスナップショットを格納する。 このディレクトリは、Windows エクスプローラの 「以前のバージョン」タブ 経由でスナップショットにアクセスしようとする任意のユーザが、ディレクトリ 内にアクセスできるようにしなければならない。規定値では、非root以外の ユーザに対しては、ディレクトリ内へのアクセスが拒否される。さらに、 snapperの ALLOW_USERS または ALLOW_GROUPS オプション経由で snapper で管理されるスナップショットの一覧を表示するために、パーミッションが 許可されなければならない。Snapperは SYNC_ACL オプション経由で、 .snapshots 内へのアクセスを、ユーザとグループに対して自動的に許可 することができる。

リモートからのスナップショット作成と削除は、Active Directory の administrator、backup operators 又は 明示的に SeBackupPrivilege 権限を付与された users のみ、Samba によって許可される。Snapper は snapper のALLOW_USERS 又は ALLOW_GROUPS オプションによって、適切な ユーザに対して許可されねばならない。

VERSION

このマニュアルページは Samba 4.3.0 用のものである。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team に よって、Linuxカーネルの開発と同様のオープンソースプロジェクト として開発が行なわれている。

日本語訳

このマニュアルページは Samba 4.3.0 - 4.6.6 に対応する。

このドキュメントの Samba 4.2.0 - 4.6.6 対応の翻訳は

  • 太田俊哉 (ribbon@samba.gr.jp)

によって行なわれた。