Chapter 44. Samba と他の CIFS クライアント

Jelmer R. Vernooij

The Samba Team

John H. Terpstra

Samba Team

Dan Shearer

Samba Team

Jim McDonough

OS/2 

5 Mar 2001

Table of Contents

Macintoshクライアント
OS2 Client
OS/2 Warp Connect または OS/2 Warp 4の設定
他のOS/2バージョンでの設定
OS/2クライアント用のプリンタードライバーのダウンロード
Windows for Workgroups
Microsoftからの最新版 TCP/IPスタック
パスワード変更後に.pwlファイルの削除
Windows for Workgroupsにおけるパスワードの取り扱い方法の設定
パスワードにおける大文字小文字の区別
既定値のプロトコルとしてTCP/IPの使用
処理速度の改善
Windows 95/98
処理速度の改善
Windows 2000 サービスパック 2
Windows NT 3.1

この章では、クライアント固有の情報について記述している。

Macintoshクライアント

もちろん対応している。Thursbyは、 DAVEという CIFS client/serverを提供している。これはWindows 95、Windows NT/200x/XPとSambaに対して、 互換性についてテストされている。これを書いている時点で、DAVEはバージョン 5.1である。 この製品についての情報はThursbyのWebサイトを参照してほしい。

ある種のUNIXといくつかの商用のものに対する、2つのAppleTalkの自由な実装を含む代替品が ある。これらの製品はMacintocth上で追加のサポートなしに、Macintoshユーザーにネイティブな ファイルサービスと印刷サービスを動かすことが出来る。2つの自由な実装は、 NetatalkCAPである。 SambaがMicrosoft Windows ユーザーに対してサービスを提供するのに対し、それらの パッケージははMacのユーザーにサービスを提供する。これらのパッケージ、Sambaと Linux(と他のUNIXベースのシステム)についての詳細は、 http://www.eats.com/linux_mac_win.html. を参照のこと。

Macintoshの新しいバージョン (Mac OS X) はSambaが含まれる

OS2 Client

OS/2 Warp Connect または OS/2 Warp 4の設定

基本的に以下の3つのコンポーネントが必要である:

  • The File and Print Client (IBM peer)

  • TCP/IP (Internet support)

  • The NetBIOS over TCP/IP driver (TCPBEUI)

Warpマニュアル中で説明されているblankシステム上に、ベースOSと共に 最初の2つを一緒にインストールする。もしもWarpがすでにインストールされて いるが、ネットワークサポートを使いたいならば、System Setup フォルダー中のSelective Install for Networkingオブジェクトを 使うこと。

マニュアルに書いていない、オンラインのドキュメントにもほとんど 書いていない、NetBIOS over TCP/IPを追加する。 MPTS.EXEを開始し、OKをクリックし、 Configure LAPSをクリックし、 Protocols中の IBM OS/2 NETBIOS OVER TCP/IPをクリックする。 この行は次にCurrent Configurationに移動する。 この行を選択し、Change numberをクリックし、 値を0から1に増やす。この設定を保存する。

もしも、Sambaサーバーがローカルサブネット上にない場合、 Names ListにそれらのサーバーのIP名とアドレスを 追加するか、WINSサーバー(IBMとRFCの用語ではNetBIOS Nameserver)を指定する 事も可能である。Warp Connectでは、Warp 4と同じレベルにするために、 IBM Peerに対するアップデートをダウンロードする 必要があるかもしれない。IBM OS/2 Warp Webページを参照のこと。

他のOS/2バージョンでの設定

この節では、OS/2 Warp 3(Connectでない)、OS/2 1.2、1.3、 あるいは2.xの設定について記述する。

ftp://ftp.microsoft.com/BusSys/Clients/LANMAN.OS2/にある、 OS/2用の、自由に使えるMicrosoft LAN Manager 2.2cクライアントを使うことが できる。nutshellで、OS/2 ブートパーティションのrootディレクトリ中にある \OS2VERファイルを編集し、クライアントインストールの 前に、以下の行を追加する:

		20=setup.exe
		20=netwksta.sys
		20=netvdd.sys
		

また、バグだらけなので同梱されているNE2000ドライバーを使ってはならない。 その代わりに、 ftp://ftp.cdrom.com/pub/os2/network/ndis/からNE2000かNS2000 ドライバーをダウンロードする。

OS/2クライアント用のプリンタードライバーのダウンロード

誰でもが書き込み可能な、[PRINTDRV]という 共有を作成する。そこに使用しているOS/2ドライバーファイルをコピーする。 .EA_ファイルは引き続き分離しなければならないので、 オリジナルのインストールファイルを使う必要があり、OS/2システムからの インストールされたドライバーをコピーしてはいけない。

そのプリンターに対し、NTドライバーを最初にインストールする。次に、 使用しているsmb.confに、パラメーター os2 driver map を追加する。次に、filenameで指定されるファイル中に、 以下のようにNTドライバー名をOS/2ドライバー名にマップするように記述する:

nt driver name = os2 driver name.device name, e.g.,

HP LaserJet 5L = LASERJET.HP LaserJet 5L

このファイル中にマップされた複数のドライバーを定義できる。

もしも、OS/2ドライバー名のみを指定し、デバイス名を指定しない場合、 ドライバーを最初にダウンロードするときには、実際にファイルをダウンロード するが、OS/2クライアントは、ドライバーが有効でないと表示する。2回目に ダウンロードするときには動く。これは、マッピングにデバイス名を追加する ことにより簡単に解決し、その後、最初のダウンロード要求で動くようになる。

Windows for Workgroups

Microsoftからの最新版 TCP/IPスタック

もしもWindows for Workgroupsを使うのであれば、Microsoftから最新のTCP/IPスタックを 使う。古いTCP/IPスタックにはたくさんのバグがある。

MicrosoftはそのTCP/IP 32ビットVxDドライバーの増分更新を公開している。最新のリリースは、 ftp.microsoft.comの/Softlib/MSLFILES/TCP32B.EXEにある。そこには 修正された問題について説明してあるupdate.txtがある。そこには更新された WINSOCK.DLL, TELNET.EXE, WSOCK.386, VNBT.386, WSTCP.386, TRACERT.EXE, NETSTAT.EXE,NBTSTAT.EXEファイルがある。

このパッチについての詳細情報は、 Knowledge Base article 99891 にある。

パスワード変更後に.pwlファイルの削除

Windows for Workgroupsは、パスワード管理の出来が悪い。UNIXマシンかPCのどちらかで パスワードを変更した時、最も安全にするにはWindowsディレクトリ中の.pwlファイルを 削除することである。PCはそのファイルが見つからないと警告を出すが、間もなく、 新しいパスワードが入力できるようになる。

もしもこれをしないと、新しいものを入れても、Windows for Workgroupsは古いパスワードを 記憶してそれを使うようになるかもしれない。

しばしばWindows for Workgroupsはダイアログボックス中で入力したパスワードを完全に無視する。

Windows for Workgroupsにおけるパスワードの取り扱い方法の設定

WFS 3.11ディスクセットの最後のディスク(8枚目)に、admincfg.exeという プログラムがある。これをインストールするためには、 EXPAND A:\ADMINCFG.EX_ C:\WINDOWS\ADMINCFG.EXEと入力する。 次に、Program ManagerNew経由でアイコンを 追加する。このプログラムは、どのようにWFWがパスワードを扱うか、パスワードのキャッシュを 無効にするなどを、security = user用に制御する。

パスワードにおける大文字小文字の区別

Windows for Workgroupsはサーバーに送る前にパスワードをすべて大文字にする。しかし、 UNIXのパスワードは大文字小文字を区別する。チェックするときにどの文字をSambaが大文字と して試すべきかを指定するための、password level上の smb.conf情報をチェックすること。

既定値のプロトコルとしてTCP/IPの使用

印刷キューの通知をサポートするために、Windows for Workgroups下でTCP/IPを 既定値のプロトコルとして使う事が必要である。もしもNetBEUIを既定値のままにすると、 あるシステム上では印刷キューの通知がうまくいかない。これはおそらく Windows for Workgroupsのバグであろう。

処理速度の改善

ある人によると、Windows for Workgroupsの中にあるSYSTEM.INIファイルの [MSTCP]セクション中にDefaultRcvWindowの 設定を3072にすると、速度が大幅に改善したと報告している。

実際にDefaultRcvWindowについて実験してみたら、より大きな値(16384かそれ以上)の値を使うと より処理速度が改善した。他の人は、3072より大きな値は、かえって大幅にスピードが落ちると 報告している。ある人の報告では、3072から8192間での間で、30の倍数の時にスピードが落ちる というものもあった。

Windows 95/98

Windows 95 OEM SR2を使う場合、以下のアップデートはSambaを使う時に推奨される。 処理速度の改善中で説明した変更は、アップデートを インストールした後に影響するだろう。

ここで説明しているものよりもたくさんのアップデートがある。Windows 95の特定のバージョン 用に現在用意されているアップデートについて、MicrosoftのWebサイトを参照すること。

Kernel Update: KRNLUPD.EXE
Ping Fix: PINGUPD.EXE
RPC Update: RPCRTUPD.EXE
TCP/IP Update: VIPUPD.EXE
Redirector Update: VRDRUPD.EXE

また、もしもMS Outlookを使っている場合、 OLEUPD.EXEの修正をインストールする事が望ましい。この修正は、 Outlookを終了する時に長い時間かかっていることを改善するかもしれず、ネットワーク コンピューターサービスにアクセスする時に目に見える改善がわかるかもしれない。

処理速度の改善

Windows 95 TCP/IPレジストリの設定を修正するとより良いパフォーマンスが得られる。 インターネットから入手したMTUSPEED.exeというプログラムを 使っている。自由に使えるこの手のタイプのユーティリティは数多くある。

Windows 2000 サービスパック 2

Windows 2000 SP2には数多くの不満な点があり、その1つは、Windowsドメイン中で Windows 2000 SP2クライアントに対してユーザープロファイルをホスティングするために、 Sambaサーバーを使う時にのみ現れる。これは、Sambaがドメインのメンバーであることを 仮定するが、もしもそうでない場合にたぶんおそらく現れるだろう。

Windows 2000 SP2クライアントに正しくプロファイルを提供するために(PDCとして 動作していない場合)、Sambaはローミングプロファイルを格納するファイル共有のために、 nt acl support = noを設定しなければならない。 もしもこれが行われていない場合、Windows 2000 SP2クライアントはプロファイルにアクセス 出来ないと、警告を出し(Access Denied)、その複数のコピーをディスク上に作成する (DOMAIN.user.001,DOMAIN.user.002など)。このオプションについては、smb.confの マニュアルページを参照のこと。また、nt acl support パラメーターが、Samba 2.2.2より前のリリースでは、正式にはグローバルパラメーターであった 事にも注意。

以下の例は、最低限のプロファイル共有を提供する。

Example 44.1. 最低限のプロファイル共有

[profile]
path = /export/profile
create mask = 0600
directory mask = 0700
nt acl support = no
read only = no

このバグの原因は、Windows 200x SP2クライアントが、SambaサーバーのSIDを含むプロファイルの ためのセキュリティディスクリプタをコピーする事によるものである。クライアントは、 Samba\userのSIDを比較し、DOMAIN\userに割り当てられたものと違うと理解する。そのため、 access deniedメッセージが表示される。

nt acl supportが無効になっている場合、SambaはWindows 200x クライアントに、プロファイルに対する既定値のACLを設定させる、 QuerySecurityDescriptor trans2呼び出しのレスポンスを送信する。この既定値の ACLは以下を含む:

DOMAIN\user フルコントロール>

Note

このバグはドメインユーザー用に、Sambaホスト上でアカウントを作成するために、 Winbindを使う時には起こらない。

Windows NT 3.1

もしも、Windows NT 3.1ワークステーションでルータ越しに通信をする時に 問題が起きたならば、 this\ Microsoft Knowledge Base article:を読むこと。