名前

samba_downgrade_db — AD データベースのダウングレードを行うための Samba ツール

書式

samba_downgrade_db [-H] [-s]

説明

このツールはsamba(8)システムの一部である。

Samba Active Directory (AD) データベースの形式は、バージョン 4.8 と 4.11 で変更になった。Samba AD Domain Controller (DC) を、 それらのバージョンよりも古いリリースのものにダウングレードするとき (たとえば 4.11 から 4.10)、Samba パッケージが安全にダウングレードできる 前に、AD データベースを手動でダウングレードする 必要がある。

このツールは、バージョン 4.17.0 で使われている形式から、 バージョン 4.7 のものに、Samba の sam.ldb データベースをダウングレードする ツールである。必要とあらば、以降の Samba バージョンでは、Samba を最初に 実行するときに、v-4.7形式のデータベースに再構成を行う。

このツールを実行する前に、DC 上のすべての Samba サービスを停止しなければ ならないことに注意。このツールを動かしたら、Samba ソフトウェアパッケージが ダウングレードする前に、Samba のリスタートや変更を行ってはならない。

オプション

-H [sam.ldb file]

システムの smb.conf 中にあるパスのを使う代わりに、sam.ldb ファイルを直接指定する。

-s [smb.conf file]

システム既定の smb.conf (通常は /usr/local/samba/etc/smb.conf) の代わりに smb.conf を直接指定する。

バージョン

このマニュアルは、Samba バージョン 4.17.0 用である。

著者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連ユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は、Samba Team によって Linux カーネルの開発と同様に、オープンソースプロジェクトとして開発されている。

samba_downgrade_db tool は、 Catalyst IT Ltd の Samba チームによって開発された。

日本語訳

このマニュアルページは Samba 4.11.0 - 4.17.0 に対応する。

このドキュメントの Samba 3.0.24 対応の翻訳は

太田俊哉(ribbon@samba.gr.jp)によって行われた。