Samba 2.2はLinuxカーネル2.4の上で開発され、いくつかの機能はLinuxカーネル2.4に依存している。
もちろん、Linuxカーネル2.2やFreeBSD、商用UNIXの上でも使用することは可能だが、本記事では以下のカーネル2.4のLinuxディストリビューションを前提に解説する。
●MIRACLE LINUX V2.0
●Red Hat Linux 7.1 / 7.2
●Turbolinux 7 Workstation / Server
それぞれのOSインストールの仕方はここでは述べないが、Sambaを利用するための条件としてインストール後以下のチェックを行いLinuxマシン(サーバ側)とWindowsマシン(クライアント側)でネットワーク設定が正しく行われていることを最低限確認して欲しい。
(i) Linuxマシン上で自分自身のIPアドレスに対し、pingを実行する。
自分のマシンのIPアドレスはifconfigコマンドで確認すること。もし、pingができない場合は、ネットワークの設定を確認して欲しい。
(ii) 自分自身にホスト名でping
hostnameコマンドで自分のホスト名を確認し、pingを実行して欲しい。
自分のホストのIPアドレスが先に確認したものでない場合は、DNSなどの設定を確認して欲しい。また、自分のホスト名のIPアドレスが127.0.0.1になる場合は、/etc/hostsの設定が誤っているので図1のように修正する。
図1
ホスト名がstyrax、IPアドレスが10.1.0.123、ドメイン名がexample.comの場合 <誤った/etc/hosts設定例> 127.0.0.1 styrax localhost.localdomain localhost <正しい/etc/hosts設定例> 127.0.0.1 localhost localhost.localdomain 10.1.0.123 styrax styrax.example.com |
上記のようにホスト名と外部と通信可能なIPアドレスをマッピングさせる。
ドメイン名(sample.comなど)をつけたFQDNも必要に応じて指定する。
(iii) WindowsクライアントへIPアドレスでping
LinuxマシンからWindowsクライアントへIPアドレスでpingする。
これがエラーになる場合は、Windowsの設定が正しくできていないことなどが考えられる。
(iv) Windowsマシンへ名前でping
LinuxマシンからWindowsクライアントへホスト名でpingする。
これがエラーになる場合は、DNSの設定などが正しくされていないことなどが考えられる。
上記にあげた4つのpingコマンドをWindowsマシン上のコマンドプロンプトでも同様に実行してネットワークが接続されていることと名前解決のための設定が正しくされていることを確認して欲しい。