Samba-JP News Release 20010528-1

各位

Samba 2.0.9 日本語版 1.0 リリースのお知らせ

2001.5.28 日本Sambaユーザ会

　日本Sambaユーザ会は「Samba 2.0.9 日本語版 1.0」を発表しました。
SambaはUNIXマシンを、マイクロソフトWindows系OSのファイル、プリンタ・ サーバとして機能させるためのCIFS/SMBサーバソフトウエアです。

本バージョンのリリースにあたって

　Samba 2.0.9日本語版は、オリジナルのSamba 2.0.9をベースとして、Samba 2.0.7日本語版で実装されたSWAT(SambaのWebによる管理ツール)の国際化や Windowsの日本語機種依存文字のサポートを始めとする各種の改善点をそのまま実装しています。
　Samba 2.0.9日本語版リリース1.0では、Samba 2.0.9のリリースに伴い、Samba 2.0.9に対してSamba 2.0.7日本語版で行なわれた各種改善点をそのまま適用したものになっています。このため、Samba 2.0.9日本語版はSamba 2.0.7日本語 版およびSamba2.0.9に対して完全な上位互換性を保っています。
ただし、Samba 2.0.7日本語版と同様、不完全な日本語対応が行なわれたSamba 2.0.5a日本語版とは一部下位互換性のない部分があるため、利用者は注意が必要です。移行を支援するため、文字コードを修正したり、変換するツールを同梱しております。

Samba 2.0.9-ja-1.0 の主な特長

　Samba 2.0.9日本語版では、Samba 2.0.7日本語版と同様、SWATの国際化機能を提供し、Windowsの日本語機種依存文字等に関しても問題なく使用できるようになっています。加えて、全角ロシア文字、ギリシア文字の大文字小文字の扱 いなど、文字の扱いについてWindows NTと完全互換を達成しています。
その他、Samba 2.0.9日本語版では、日本Sambaユーザ会テクニカルMLの成果と して、オリジナル版と比較して、以下に示す機能向上や、バグの修正を実現しています。

• 各種セキュリティホールの修正
• smb.conf の日本語テンプレートを同梱
• smbclientコマンドでの日本語サポートの強化
• HEX, CAPのオペレーションを支援するsmbchartoolの提供

さらに、日本Sambaユーザ会ドキュメントMLの成果として、GPL2にて提供されており、オリジナル版にも含まれているO'Reilly社の書籍「Using Samba」の 完全な邦訳版が含まれています。
　なお、今後はSamba 2.0.7日本語版にて報告のあった不具合を修正したリリース1.1に向けて開発を行なっていく予定です。それと並行して、今後は日本語版の成果を、Samba 2.2.0へと還元していく予定です。

ダウンロードおよびインストール方法

ダウンロードについては以下のミラーサイトからお願い致します。

• https://www.samba.gr.jp/download.html

本リリースバージョンは下記アーカイブファイルです。

• /pub/samba-jp/samba-2.0.9-ja/samba-2.0.9-ja-1.0.tar.bz2
• /pub/samba-jp/samba-2.0.9-ja/samba-2.0.9-ja-1.0.tar.gz

　現在はソースコードのみの配布となっており、ソースコードをコンパイルして使用願います。コンパイル時のオプション詳細につきましては付属のドキュメントをご覧下さい。バイナリパッケージにつきましては準備が出来次第公開していく予定です。また各OS用のバイナリパッケージを募集しておりますので御協力願います。

※ オリジナル版 Samba 2.2.0 と日本語版の対応について

　先月オリジナル版の Samba 2.2.0 がSamba TEAMより正式リリースされました。 Samba2.2.0 では前バージョンである Samba 2.0.7 に多くの新しい機能が追加されています。しかしながら、オリジナル版の Samba2.2.0 を日本語環境 において使用した場合、いくつかの問題がある事が判明しています。
　現在日本Sambaユーザ会ではSamba 2.2.0 についての動作検証および改良作業を 進めており、日本語および国際化の対応について Samba TEAMに改善要望等をフィードバックしていく予定です。これらの検証や開発にはできるだけ多くの方々の御協力が必要です。 開発に協力して頂ける方がおりましたら https://www.samba.gr.jp/ml/ より sugj-tech ML（テクニカルメーリングリスト）にぜひ御参加下さいますよう お願い致します。

本件に関する問合わせ

何かお気付きの点などがありましたら、staff@samba.gr.jpまでご連絡願います。

今後とも日本Sambaユーザ会の御支援をよろしくお願いいたします。