idmap_nss — SambaのWinbind用idmap_nssバックエンド
idmap_nss プラグインを使うと、Unix のユーザーとグループを Windows のアカウントにマッピングできるようになる。 これにより、たとえば Unix 側で jsmith という名前になっているユーザーの SID が、 DOMAIN\jsmith の SID として割り当てられているといったことを 簡単に確認できるようになる。これは Samba のメンバーサーバー上にある ファイルやプリンター共有において、ACL の表示を行うのに必要な情報である。
バックエンドが権限を持つ、有効な一致する UID および GID の範 囲を定義する。範囲はフィルタとして機能することに注意。 NSS モジュールによって返された範囲外の UID または GIDは無視 され、対応するマップは破棄される。これは、ローカルとリモート で定義された ID の間で、誤って UID/GID が重複することを回避 することを目的としている方式である。
一部の NSS モジュールは、UPN や下位レベルのログオン名 (DOMAIN\user や user@REALM など)を返して処理できる。
このパラメータを有効にすると、NSS から返された名前が解析され、 結果の名前空間が IDMAP ドメイン名の代わりに権限のある名前空 間として使用される。また、ユーザの正しいドメインに関するヒン トを NSS モジュールに提供するために、平文のユーザ名の代わり に下位レベルのログオン名が NSS に送信される。
既定値: no
この例では、NSS から、ドメイン(SAMBA) 用に、ローカルアカウントを idmap_nss で 取得し、デフォルトドメイン (*) と信頼されたドメインに新しいマッピングを割り当てる 方法を示している。
[global] idmap config * : backend = tdb idmap config * : range = 1000000-1999999 idmap config SAMBA : backend = nss idmap config SAMBA : range = 1000-999999