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現在のSambaのコードベースは、NetBIOS名の登録と解決のための共通の名前空間を共有する、 グループになっているWINSサーバーを使う能力を持っている。正式なパラメーターの文法は 以下の通り。
WINS_SERVER_PARAM = SERVER [ SEPARATOR SERVER_LIST ] WINS_SERVER_PARAM = "wins server" SERVER = ADDR[:TAG] ADDR = ip_addr | fqdn TAG = string SEPARATOR = comma | \s+ SERVER_LIST = SERVER [ SEPARATOR SERVER_LIST ]
有効なwinsサーバーの設定例は以下の通り。
[global] wins server = 192.168.1.2 192.168.1.3
リスト中のSERVER用にTAGが定義されていないイベント中では、smbdは"*"という、 既定値のタグを割り当てる。TAGはNetBIOS名前空間を一緒に共有するサーバーをグループにする のに使われる。起動時から、nmbdはNetBIOS名の値を、各タグづけられたグループ中に1つのサーバーを 登録しようと試みる。
WINSサーバーを一緒にグループ化するためのタグの使い方の例は以下にある。タグ中の インタフェース名の使用は、単に慣習的なものによるもので、技術的な要求ではないことに 注意。
[global] wins server = 192.168.1.2:eth0 192.168.1.3:eth0 192.168.2.2:eth1
この設定を使い、nmbd はサーバーのNetBIOS名を、各グループ中で1つのWINSサーバーに 登録しようと試みる。"eth0"グループは2つのサーバーを持つという理由で、 2番目のサーバーは登録(あるいは名前解決)要求が、そのグループの最初のサーバーに対して タイムアウトになった時にのみ使われる。
NetBIOS名前解決は名前登録と同じようなパターンで処理を行う。WINS経由でNetBIOS名の 解決を行うとき、smbdと他のSambaプログラムは、どこからか最短で肯定応答が返るまでか、 名前問い合わせ要求に対してすべてのタグされたグループのサーバーから否定応答が返るまで、 タグされたグループ中の、単一のWINSサーバーに問い合わせを試みる。もしも、特定のWINS サーバーに対して、問い合わせのタイムアウトが発生した場合、そのサーバーは、その先また タイムアウトが起きないようにダウンしているとマークされ、WINSグループ内の次のサーバーに 接続する。一度停止とマークされると、Sambaは10分間は名前登録/解決の問い合わせを、 そのサーバーに対して行おうとはしない。