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Samba 日本語版インストールの注意点と動作確認方法について

Samba 日本語版を自分でインストールされた方や、新しいプラットフォームに移植される方のために、Samba 日本語版のインストール方法と、Samba 日本語版の各機能が正常に動作しているかどうかを確認する方法を、各機能毎に解説します。なお、Samba 日本語版の各機能の概説につきましては、Samba 日本語版トップページをご参照下さい。
また、Samba オリジナルと同等の設定については、特に記述しておりません。

目次


configure 時の注意点

Samba 日本語版では、以下の configure オプションが追加されています。
SWAT の国際化機能を利用するためには configure オプションの追加が必須ですので、注意してください。

--with-i18n-swat
SWAT の国際化を有効にします。
このオプションが指定されなかったときは、英語版の SWAT がインストールされます。
デフォルトではメッセージカタログライブラリとして gettext を利用します。GNU gettext ライブラリ以外でも動作するかも知れません。
--with-included-gettext
Samba 日本語版に同梱されている GNU gettext ライブラリを用います。システムに GNU gettext ライブラリが存在しない場合は、このオプションを利用するのが確実です。
--with-catgets
システムに catgets ライブラリが存在するときは、そちらを優先的に利用します。動作検証が充分でありません。
--with-swat-langfile=DIR
SWAT が利用するロケールマップファイル(swat-i18n.txt)の置場所を指定します。通常はデフォルトのまま変更する必要はありません。
--disable-nls
GNU gettext の Native Language Support を利用しません。

通常は、
#  ./configure --with-i18n-swat --with-included-gettext
での configure をお勧めします。
システムに GNU gettext がインストールされている Linux 等の OS では、単に
#  ./configure --with-i18n-swat
だけでも良いでしょう。また、SWAT を利用しない場合は、単に
#  ./configure
だけでも構いません。この場合、Samba 日本語版の機種依存文字や外字への対応機能だけが有効になります。


SWAT (Samba Web 管理ツール)の国際化機能の動作確認

SWAT の国際化機能は、大きく HTML 切り替え機能と、メッセージカタログ機能とに大別できます。以下各々の機能毎に確認方法を解説します。

HTML ページ切り替え機能

まず、テストに利用するWebブラウザの言語設定を確認してください。確認方法の詳細は XXXXXXXXXX をご覧下さい。ここでは日本語を優先する言語に設定した場合を例にとって解説します。
なお現在のSWATでは、q=パラメータはサポートしておりませんので注意してください。
次に SWAT を動作させるための設定を行った上で、通常と同様に Web ブラウザから接続してください。認証が正しく行われると、図xxのようにブラウザで設定した言語の画面が表示されるはずです。
続いてブラウザの言語設定で他の言語を優先にしてみましょう。ここでは英語を優先させた場合を例にとって説明します。キャッシュされたファイルも強制的に再読み込みする必要があるので、Netscape Navigator や Internet Explorer ではシフトキーを押しながらWebブラウザの「再読み込み」ボタンを押して画面を再表示してください、図のように SWAT の表示言語が変更されるはずです。
以上がうまく動作していれば HTML ページ切り替え機能は正常に動作しています。

うまく表示できない場合

HTML ページ切り替え機能は開発中も不具合は発生せずに、非常に安定して動作しています。うまく動作していない場合は以下を確認してみてください。

SWAT がサポートしている言語かどうかをチェック
当然ですが、SWAT 側に言語データが存在しない言語はいくらWebブラウザを設定しても表示できません。
デフォルトで対応している言語は英語と日本語だけです。これ以外の言語を利用しようとしているときは、その言語の HTMLファイルが存在しているかどうかを確認してください。なお一部のファイルが未訳で存在しない場合、そのファイルは英語で表示されますが、その他のファイルは設定された言語で表示できるはずです。
ブラウザが HTTP/1.1 に対応しているかどうかをチェック
古いブラウザや、携帯端末等のブラウザでは、HTTP/1.1 という規格に対応していない場合があります。この場合 SWAT 側でブラウザが表示を要求する言語を認識することができないので、デフォルトの言語(英語)の画面が表示されます。
もちろん最近の Netscape Navigator や Internet Explorer 等のブラウザであれば、HTTP/1.1 に対応していますが、設定で機能をオフにすることは可能です。従って HTTP/1.1 が有効になっているかどうかも併せて確認してください。
ブラウザの言語設定をチェック ブラウザはHTTP/1.1 に対応しているはずなのに、英語の画面が表示される という場合は、もう一度ブラウザの言語の設定を確認してみましょう。 Netscape Navigator では Internet Explorer 5.x では、 Internet Explorer 4.x を開いて、 設定が図xのように、日本語が一番上になっていることを確認してください。
引き続き、メッセージカタログ機能の確認方法について説明します。

メッセージカタログ機能

メッセージカタログ機能は、プラットフォームやコンパイルオプションによってはうまく動作しない可能性があります。オプションを変更してコンパイルを行った際には、再確認を行うことを推奨します。
HTMLページ切り替え機能の確認に引き続き、例えば「」アイコンをクリックしてください。図のように各パラメータの説明が日本語化された画面が現れれば、HTML ページ切り替え機能はうまく動作しています。
図xxxxのように、アイコンが日本語化されているにも関わらず、ページ中の説明が英語のままだという場合は、HTMLページ切り替え機能のみが動作しており、メッセージカタログ機能はうまく動作していません。

うまく動作しない場合

configure オプションの確認
以下のように
    ./configure --with-i18n-swat --with-included-gettext 
  
オプションで configure を行ったことを確認してください。 Samba 日本語版は基本的に上記のオプションでのみ動作を確認しています。
GNU gettext が最初から存在する Linux 等のプラットフォームおよび別途 GNU gettext をインストールした環境では --with-included-gettext なしでの動作も確認しています。
Samba 仕様の不具合
メッセージカタログ機能が動作しない原因は、現在までのところプラットフォームによるロケール関連関数の細かい仕様の差が原因のことが多い。


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