日本 Samba ユーザ会 (Samba Users Group Japan)
Samba 2.2.5リリース
日本Sambaユーザ会は Samba Team より、以下のように Samba 2.2.5 がリリースされたことをご案内致します。
(注意.日本語版ではありません)
ダウンロードは、ftp://ftp.jp.samba.org/pub/samba/から行うことができます。
(ftp://ftp.samba.gr.jp/pub/samba/やhttp://ftp.samba.gr.jp/pub/samba/も使用可能です。)
以下は、リリースをアナウンスするメールの翻訳になります。オリジナルは、
The Samba Team are pleased to announce Samba 2.2.5
をご参照下さい。
Samba Team は、Samba 2.2.5のリリースを発表すること誇りに思います。
Sambaチームは Samba 2.2.5 のリリースアナウンスを誇りに思います。これはSamba の安定版リリースの最新のものになります。このバーションは、現在のバグに対応するため、業務に利用しているすべてのSambaサーバにおいて運用すべきバージョンです。リリースノートは以下を参照して下さい。
多くのプラットフォーム向けのバイナリパッケージが、samba.orgの /pub/samba/Binary_Packages/ 以下に用意されています(もしくはまもなく用意されます)。
2.2.4 (および悲しいことに2.2.5) のリリースノートでは、ウクライナ語用のKOI8-U と CP1251エンコーディング両方のサポートという項目が1つ抜けています。両方とも "client code = 1125" の設定を行なった上で、KOI8-U は "character set = KOI8-U" 、CP1251 は "character set = 1251" とすることで利用できます。
このリリースを発行するのにお手伝いいただいたすべての方に感謝します。
もしもバグを見つけたならば、
samba@samba.org
までご連絡ください。すべてのバグは我々に責任があります。
Samba 2.2.5 の新機能 - 2002年6月18日
これは Samba の安定版リリースの最新のものになります。このバーションは、現在のバグに対応するため、業務に利用しているすべてのSambaサーバにおいて運用すべきバージョンです。
以下に示すような、いくつかの修正と内部的な改善が行なわれました:
- Solaris と HP-UX におけるいくつかのコンパイルエラーの修正
- Windows NT/2000/XP クライアントに対する印刷機能の更なる修正
- VFS の recycle bin ライブラリ用の新規オプション
- ディレクトリ変更通知と oplock に関連する、新しいシグナルハンドラのルーチン
2.2.5 における新規/変更パラメータ
これらのパラメータについての詳細は、smb.conf(5) のマニュアルページを参照して下さい。
追加/変更されたパラメータ
- block size = <INTEGER>
- force unknown acl user = <boolean>
- mangling method = [hash|hash2]
削除予定のパラメータ
以下のパラメータは削除予定にあげられており、Samba 3.0では削除される予定です。
削除されたパラメータ
なし
2.2.5 の変更点
詳細は、 SAMBA_2_2 の CVS ログを参照して下さい。
- いくつかのコンパイル時の警告、不正な Makefile の依存関係、Solaris & HP-UX 10.20 のようないくつかのプラットフォーム上での間違った autoconf テストを削除
- IBM s390 上で Linux を動かした時の、winbindd クラッシュバグを修正
- Linux quota サポートの拡張を追加
- Solaris 8 上の Sun LDAP ライブラリに対する対する link を修正 (SSLサポートは未対応)
- POSIX 適合のためのパッチ
- 新しい configrue である --enabule-cups オプションの追加 (もしもCUPSライブラリがシステムに存在していても無効にできる)
- autoconf テストによる "password program" パラメータ用の妥当なデフォルト値の設定
- winbindd_pam_auth_crap() コードを有効にするための --with-winbind-auth の追加
- "delete user script" により root アカウントが削除されるバグの修正
- VFS モジュールのビルドのための autoconf スクリプトの追加
- VFS リサイクル bin ディレクトリ(詳細は examples/VFS/recycle/READMEにある) という新しいランタイムオプションの追加
- "make install" プロセスの一部として findsmb perl スクリプトを追加
- Windows NT/2000 の「プリンタ追加ウィザード」におけるプリンタ一覧リスト中で、ワークグループ直下にプリンタが見えてしまうバグを修正するため、EnumPrinters(PRINTER_ENUM_REMOTE, InfoLevel1) が適切なエラーコードを返却するようにした
- NMBフラグを返却する機能を nmblookupに追加(詳細は nmblookup(8)を参照)
- 特定の場合に Windows NT/2000 クライアントからのパスワード変更の失敗を引き起こす、長さバグを修正
- --with-ldapsam を使ったときに誤ったディレクトリ属性が引き起こしていた誤ったパスワードの期限切れを修正
- ドメインコントローラの SID を、ローカルマシンの SID として secrets.tdb に格納するための -S オプションを smbpasswd に追加。詳細は smbpasswd(8) の man ページを参照。
- UNIX CIFS 拡張コマンドのための様々な修正
- "hosts allow/deny" の CIDR 表記を修正
- "開いているファイルとハンドルがない" 状態を指すように idle connection の意味を変更。オープンされた名前付きパイプがある場合、接続をアイドルにはできない。これは 2.2.4 でもたらされた Samba プリンタサーバと Windows NT/2000 クライアントのスケーラビリティ問題を修正する。
- ACL エントリのリターン時のドイツ語ウムラウトの問題を修正
- ENOENT に対して NT_STATUS_OBJECT_NAME_NOT_FOUNT を返却する。これは 2.2.4 リリースのドキュメントに記述された、Samba の共有上に置かれている Microsoft Access の実行ファイル(msaccess.exe) とデータベースファイルを実行する際にバグを修正する
- カーネル oplock とディレクトリ変更通知に関連するシグナルハンドラの修正
- サマータイム前後の日付が付けられたファイルに unix_to_nt_time() を行なった際のバグを修正
- Windows2000/XP クライアントが Samba ホストのプリンタのプロパティを見られない 原因となる spoolss をパースするコードのアラインメントバグを修正
- Windows2000/XP クライアントで動作している ACT! 2000 が落ちる原因となる spoolss のパースのバグを修正
- mod_share_entry() の間違ったエラーチェックを修正
- MS-DFS ルートパスにおける %S 変数を許可
- 'wbinfo -A' を使用したときのバグを修正
- libnss_wins.so を RedHat 7.3 システム上で正しく機能するように修正
- 名前と SID の対応キャッシュ中のエントリのキーを、要求が行なわれた際の大文字、小文字を保存せず、常に大文字で格納する。これによりキャッシュエントリの重複が避けられる。
- winbindd の pid ファイルに間違った id が書かれるバグを修正
- wbinfo のエラー報告の拡張
- ディスクサイズの返り値のブロックサイズをパラメータで設定可能にした
- 新しいパラメータを追加、入力される ACL の所有者とグループを強制的に現在のログインユーザに設定できる新しいパラメータの追加。これにより XCOPY /O の問題が解決される。
- struct passwd * ポインタの再使用により引き起こされていたlocal_change_passwd() のバグを修正
- "ldap ssl = no" の際 "ldap port" のデフォルトポートを 389 に変更
- HOWTO、man ページおよび全体的なドキュメントの更新
- domain admins と同様に root も LDAP 接続のオープンを許可
- veto files に ".*" を使用したときのバグを修正
- ドメイン参加時にランダムなIPアドレスの使用を引き起こしていた変数の初期化もれバグを修正
- 15文字のNetBIOS名を使ったドメイン参加と、DC上に予めアカウントを作成してのドメイン参加に関する修正
- SWAT の welcome ページに新しいドキュメントへのリンクを追加
過去のリリースノート
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